ハンドドリップコーヒーの抽出で気をつけていること
ハンドドリップは道具がシンプルな分、細かい部分が味に出やすい抽出方法です。Morning Clover では毎月豆が変わるので、豆に合わせて温度や蒸らし時間を少しずつ調整しています。家でドリップする方の参考になればと思い、基本的な手順をまとめました。
お湯の温度と豆の関係
一般的に、浅煎りの豆には高め(90〜93度)、深煎りには低め(83〜87度)のお湯が向いています。温度が高いと成分が多く抽出されるため、浅煎りの酸味をしっかり引き出せます。深煎りに高温を使うと、苦みが強くなりすぎることがあります。
Morning Clover では基本的に88度を基準にしています。中煎りの豆が多いので、このあたりが一番バランスが取りやすい。温度計がない場合は、沸騰したお湯を少し冷ます(1〜2分置く)だけでも変わります。
蒸らしの役割
ドリップの最初に少量のお湯を注いで30秒ほど待つ「蒸らし」は、豆の中のガスを抜くための工程です。焙煎後の豆には二酸化炭素が含まれていて、これが残ったままだとお湯が均一に浸透しません。
蒸らしのときに豆がふっくら膨らむのは、ガスが抜けているサイン。焙煎から日が浅い豆ほどよく膨らみます。Morning Clover では焙煎所から届いた豆を1週間以内に使い切るようにしています。
注ぎ方のポイント
お湯は細口のケトルを使い、中心から外側に向かって円を描くように注ぎます。一度に大量に注ぐと、フィルターの端からお湯が抜けてしまい、豆全体に均一に当たりません。
Morning Clover では合計2分半ほどかけてゆっくり落とします。急いで注ぐと薄くなりやすく、ゆっくり注ぎすぎると過抽出になる。この「ちょうどいい速さ」は、豆と量によって変わるので、毎回少し調整しています。
道具を揃えるより先に、温度と蒸らしを意識するだけで味が変わります。今月の豆でぜひ試してみてください。